「三回忌のお返しって掛け紙を掛ける必要があるの？」
「掛け紙に何を書けば良いのか分からない」
「三回忌のお返しの贈り物は、何が良いの？」
三回忌の日程を決めた後に、お返しをどうすれば良いのか、疑問や不安のある方もいるのではないでしょうか。

 

本記事では、三回忌のお返しでの掛け紙についての解説や、お礼状を用意する際に知っておきたいことなどを紹介します。この記事を読むことで、掛け紙やお礼状のマナーを守りながら、三回忌のお返しをすることが可能です。

 

また、三回忌のお返しにおすすめの品物も紹介しているため、三回忌のお返しの選び方に困った時は参考になるでしょう。

 

掛け紙やお礼状などのマナーに不安のある方や、三回忌のお返しとして何を贈れば良いか分からない方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。

三回忌のお返しには「掛け紙」が必要

三回忌のお返しには、「のし」ではなく「掛け紙」を掛けることがマナーです。

 

のし（熨斗）とは干したアワビのことで、お祝い事の贈り物に添える物として定着しました。現代では干しアワビの現物を添えるのではなく、掛け紙に飾りとして印刷されています。のしが描かれている掛け紙を「のし紙」、のしがなければ「掛け紙」と呼びます。

 

のし紙は慶事用で、のしのない掛け紙が弔事用であることから、三回忌のお返しには掛け紙を使いましょう。

三回忌のお返しの掛け紙に関するマナー

ここでは、掛け紙について、把握しておきたいマナーを紹介します。

 

三回忌のお返しへの掛け紙は、ただ掛けておけば良いという物ではありません。また、水引や表書きの書き方にも気をつけなければならないことがあるため、併せて確認してみてください。

三回忌のお返しは「外のし」を掛ける

掛け紙の掛け方には、2種類あります。品物に直接掛けてその上から包装紙で包む「内のし」と、品物を包装紙で包んだ上に掛け紙を掛ける「外のし」です。

 

三回忌のお返しでは、外のしで掛け紙を掛けておきましょう。外のしで掛け紙を掛けておくことで相手が表書きをしっかり確認できるため、推奨されています。

 

ただし、郵送でお返しを送るような場合は、掛け紙を傷つけない内のしで贈るのがおすすめです。

水引は双銀や黒白、黄白を使う

三回忌のお返しで使用する掛け紙の水引については、黒白や黄白、双銀などが用いられます。しかし、信仰する宗教や地域によっては使う水引が決まっていることもあるため、慣習には注意を払いましょう。

 

・黒白の水引：宗教や地域を問わず利用できる
・黒白の水引に蓮の花：仏教でよく用いられる
・黄白の水引：宗教を問わず、関西や中国、四国地方でよく使われる

 

上記の他、一周忌までは黒白を使い、それ以降は黄白を使うといった地域もあります。

一般的に表書きには「志」と記載する

掛け紙の表書きには、一般的には「志」と記載しますが、「偲び草」「粗供養」「茶の子」と書く場合もあります。

 

偲び草は、神道で使われる表書きです。粗供養は西日本でよく使われる表書きで、茶の子は中国地方や四国地方、九州地方の一部地域で使われているでしょう。

 

水引の下の部分には、施主の苗字か、苗字に「家」を足して書きましょう。

三回忌のお返しにお礼状は必要

三回忌のお返しには、お礼状を書いて添えることがマナーです。三回忌に参列された方や、香典をいただいた方に対して、感謝の気持ちを伝えるためにお礼状を準備しましょう。

 

より感謝の気持ちを伝えるには、お礼状は手書きであることがベストです。しかし、手書きが難しい場合は、印刷でも問題ないでしょう。

 

もしお礼状を印刷会社に発注する際は、人数が増えても問題ないように、少し多めの数で注文しておくことがおすすめです。

お礼状を書く際の注意点

お礼状を書く時は、より丁寧な印象を与えるように縦書きで書き、句読点を使わないことに気をつけましょう。句読点を使用しない理由は、文章を区切って、縁を切ることを連想させないためです。

 

また、弔事を繰り返さないという意味合いで、繰り返し言葉も使わないことも大切です。たとえば、「たびたび」や「ますます」などの言葉は使わないようにしてください。

 

そしてお礼状の最後には、略儀での対応となることに対する、お詫びの言葉も記しておきましょう。

三回忌のお返しの選び方

ここでは、三回忌のお返しの品物選びをする際に、把握しておきたいことを紹介します。

 

お返しの候補になる品物の中には、三回忌のお返しにピッタリな物もあれば、避けた方が良い物もあります。

 

マナー違反とされるお返しをしてしまわないよう、ぜひ以下の内容を参考にしてください。

三回忌のお返しにふさわしい品物

三回忌のお返しとして向いているのは「消え物」と呼ばれている、食べたり飲んだり、使うとなくなる品物です。

 

具体的には、お菓子やコーヒー、うどんやそば、砂糖といった調味料などから選ぶと良いでしょう。日用品であれば、洗剤や石鹸、タオルなどが候補になります。

 

食べ物を選ぶ際は、賞味期限や消費期限を気にせずに食べられるよう、焼き菓子など保存期間の長い食品がおすすめです。

三回忌のお返しで避けるべき物

三回忌のお返しとして避けたいのは、肉や魚、鰹節や昆布、お酒などです。

 

肉や魚は、殺生を連想させることから、三回忌のお返しにはふさわしくないでしょう。

 

鰹節や昆布、お酒は慶事によく用いられる品物であるため、弔事である三回忌のお返しには向いていないことが理由です。

 

また、お返しを法要当日に渡す場合は、かさばる物や重い物も避けた方が無難です。

三回忌のお返しにおすすめなお菓子5選

ここからは、三回忌のお返しとしておすすめのお菓子を紹介します。お菓子は形として残らない消え物であるため、相手に負担をかけずに贈ることが可能です。

 

さらに、今回は日持ちがするお菓子のみをピックアップしました。賞味期限を気にせず、贈った相手の好きなタイミングで召し上がっていただけるため選びやすいでしょう。

粋撰菓

「粋撰菓」は、クッキーやケーキ、ガレットやパイなどの焼き菓子を詰合せたセットです。

 

粋撰菓には、黒ごまや京都産宇治抹茶、なると金時芋や和三蜜糖といった、和の素材がふんだんに使われているのが特徴です。洋風のお菓子に上質な和を組み合わせた焼き菓子は、お子さまからご年配の方まで、多くの方に楽しんでいただけるでしょう。

丹波焼菓子詰合せ

「丹波焼菓子詰合せ」は、丹波栗や丹波産黒豆などの、丹波産の素材にこだわった焼き菓子の詰合せです。

 

いもくりや丹波黒豆サブレ、実栗、丹波栗フィナンシェなどの焼き菓子が揃っています。素材の風味を引き立てるために、一つひとつ丁寧に作られたお菓子は、三回忌のお返しとしてふさわしく、食感の良さや上品な甘みも人気です。

 

丹波焼菓子詰合せは、全4サイズで展開されているため、お返しの相場に合わせて選んでみてください。

黒わらび餅

「黒わらび餅」は、沖縄県産の黒糖入り黒蜜を加えたわらび餅に、黒きなこを合わせた上品な和を感じられるお菓子です。

 

黒きなこには、黒米、黒豆、黒ゴマ、黒松の実、黒かりんといった5つの黒の恵みがブレンドされています。もっちりぷるぷるとした口当たりの良さ、とろりとした黒糖のまろやかさや香ばしい黒きなこの風味をお楽しみください。

 

日持ちするお菓子で常温保存も可能なため、三回忌のお返しをする際、相手の負担になりにくくおすすめです。

果実たっぷり ふじ林檎のケーキ

「果実たっぷり ふじ林檎ケーキ」は、自家製のカラメルシロップで漬け込んだふじ林檎をふんだんに使い、ころんとした見た目の可愛らしいケーキです。

 

しっとりと焼き上げた生地とふじ林檎のシャキシャキな食感がたっぷり楽しめ、満足度の高い人気商品となっています。優しいふじ林檎の甘さだけでなく、くるみのアクセントも感じられるこだわりの一品をぜひご賞味ください。

 

また、本商品は8個入りと12個入りのサイズで展開されています。賞味期間が長いため、期限を気にせずに召し上がっていただけるでしょう。

丹波栗のフィナンシェ

「丹波栗のフィナンシェ」は、生地に丹波栗の渋皮煮を混ぜ込んだ焼き菓子です。

 

本商品は、バターの香りが優しいプレーン味のフィナンシェと、カカオの香りが引き立つショコラ味のフィナンシェがセットになっています。しっとりとした生地の中に、粒の大きい丹波栗の風味豊かな味わいが楽しめるでしょう。

 

シンプルなパッケージデザインのため、三回忌のお返しとしても贈りやすくおすすめです。

三回忌のお返しのマナーを守って適したお返しをしよう

三回忌のお返しには、のしではなく掛け紙を掛ける必要があります。掛け紙の表書きや水引は、宗教や地域の慣習によって使われる物が違う場合があるため、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。また、お返しにお礼状を添えて、感謝の気持ちを伝えることも大切です。

 

お返しで贈る物の中には、おすすめの品物と避けた方が良い品物があります。もしお返し選びに困った際は、本記事で紹介したお菓子の中から選んでみてください。