「初七日(しょなのか)のお供え物ってどんな物が良いんだろう」
「特別なマナーというのはあるのかな?」
「初七日で渡すお供え物の相場は?」
初七日のお供え物を渡す際に、上記のような疑問や不安が思い浮かぶのではないでしょうか。
本記事では、初七日で渡すお供え物の選び方や相場、マナーやお供え物におすすめのお菓子を紹介していきます。
この記事を読むことで、初七日のお供え物の基礎地域やマナーなどについて知ることができます。これらの知識をもとに、故人の冥福を祈る気持ちが伝わるお供え物が渡せるでしょう。
また、初七日のお供え物に最適なお菓子ギフトも紹介しているため、具体的に送りたい物が浮かばない時には参考にできます。
初七日のお供え物に悩んでいる方は、この記事をチェックしてみてください。
目次
初七日のお供え物の基本
初七日は、故人が亡くなってから7日目に行われる、仏教において重要な節目です。
仏教では、極楽浄土に行くまでに7日ごとに審判を受けるとされており、その際にお供え物をすることで、故人へ良い審判が下りやすくなると言われています。
では、初七日の意味やお供え物の役割、初七日の法要ではどのようなことをするのか、詳しく解説していきます。
初七日や初七日法要とは
初七日は、故人が亡くなった日を含めて7日目に行われる法要の1つで、故人が無事に三途の川を渡れるように祈る方法です。
近年では、遺族や参列者の方の負担を軽くするために、葬儀当日に行われることが多いです。その際には、告別式の後に初七日の法要を行い、出棺、火葬となります。
初七日のお供え物の意味
仏教では、仏様へお祈りする際に、花などをお供えしたりロウソクを灯したりすることで、お祈りするのに相応しい場が整えられたとされています。
また、初七日のお供え物には、故人への供養や感謝の想いが込められており、その他にも、故人へ審判を下す仏様への捧げ物という意味合いもあります。
初七日法要ですること
初七日の法要では、僧侶を招いて遺骨へ読経をし、遺族や参列者で焼香が行われます。その後、僧侶からの初七日の意味などの説話を聞く流れとなります。
法要後は参列者と共に、「精進落とし」と呼ばれる会食をするのが一般的です。
葬儀からあまり日が経っていないため、遺族や身内で小規模に行われることが多いです。
初七日のお供え物の選び方ポイント
初七日のお供え物は、仏様への捧げ物や故人を偲ぶために行われるため、感謝の気持ちを込めたお供え物を用意しましょう。
ここでは、初七日でのお供え物に何を選べば良いか迷ってしまう方のために、お供え物を選ぶ際のポイントをご紹介します。
消費される消え物を選ぶ
お供え物には、食べ物や日用品といった「消え物」を選ぶことが一般的です。
消え物には、悲しみが消える、不幸が後に残らないようにという意味が込められています。
また、お供え物をお供えした後に、遺族たちで食べたり持ち帰ったりするため、消え物であれば貰う側が持て余すことも少なくなります。
個別に包装された物を選ぶ
初七日のお供え物は、個包装の物を選ぶと良いとされています。
個包装の物であれば切り分けなども必要ないため、貰った側の負担が少なく、集まった人へ衛生的に手軽に分配することができます。
また、個包装の物は日持ちしやすい物が多いため、保存や持ち運びも容易でしょう。
故人が好んでいた物を選ぶ
初七日のお供え物には、故人への親愛や感謝の気持ちの表れとして、故人の好きだった物を供える場合があります。故人の好きだった物で真心を込めた供養をすることによって、故人は安らかに眠れるとされています。
また、故人の好きだった物をお供えすることで、遺族と思い出を語るきっかけにもなり、故人の好みや趣向を尊重する気持ちが伝わりやすいでしょう。
初七日のお供え物に適した品物
初七日におけるお供え物として定番の物や、お供え物を選ぶ際のポイントをおさえ、適した物を選びましょう。
故人へ感謝の気持ちが届くように、遺族に負担のない品物を選ぶことも大切です。
ここでは、初七日のお供え物にふさわしい品物を具体的にご紹介します。
和菓子などのお菓子が定番
お菓子類は個包装されている物が多く、種類によっては日持ちもするため、お供え物に適しています。また、持ち運びのしやすさや種類の多さも魅力です。
特に、和菓子には平和や円満などの縁起の良い意味もあり、年配の方にも喜ばれることも多いです。供養の気持ちを表すのにも、ふさわしいでしょう。
果物や花も初七日のお供え物に最適
果物や花はお供え物として定番で人気があります。
果物の中でも特に丸い形の物は、仏教で考えられる魂の形と近いことで縁起が良いとされています。お供えする際には、そのままの状態が望ましいでしょう。
また、花をお供えする際には匂いが強い物や派手な色を避ける、というマナーが従来にありましたが、近年では故人の好きだった花や好きな色の花をお供えする方も増えています。
初七日のお供え物で避けるべき品物
近年では、故人が好きだった物をお供えすることもありますが、なかには避けた方が良い物もあります。
また、地域や宗派によっては、お供えしてはいけない物もあるため、お世話になっている寺や慣習に詳しい親族などに確認しましょう。
ここからは、初七日のお供え物でタブーとされる物や、注意が必要な物を理由も含めてご紹介します。
匂いの強い品物
お供え物で匂いの強い物は、他のお供え物と匂いが混じって不快に感じてしまったり、仏教においても好ましくないと考えられたりしています。
特に、五辛と呼ばれるネギ・ニンニク・ニラ・タマネギ・ラッキョウは、心を乱す物とされているため、避けた方が良いでしょう。
縁起の悪い個数
お供え物の個数にも注意が必要です。
4や9といった数字は、死や苦しみといった不吉な意味があるため、お供え物などでは避けるのが一般的です。
その他にも、偶数は割り切れる数字であることから、「縁が切れる」ことを連想させてしまうため、詰合わせなどを選ぶ際には奇数の物を選ぶと良いでしょう。
お酒
仏教には、飲酒で堕落しないように、という飲酒を禁じる戒律があるため、お供え物でお酒は避けた方が良いでしょう。
また、初七日の法要後の会食では、お酒が振る舞われることもありますが、地域や宗派、ご遺族の意向で異なる場合もあるため、親族などに確認しましょう。
初七日のお供え物ののしの種類と書き方
法要時のお供え物には、のし紙をつけるのが一般的です。その際には、初七日のお供えに適したのし紙と表書きを行いましょう。
のしの種類や書き方を正しく理解することで、供養や感謝の気持ちをより伝えられ、遺族に失礼なくお供え物を渡せます。
ここから、初七日のお供えに使うのしの種類や書き方を確認していきましょう。
のしの種類
のし紙には、慶事用や贈答用、弔事用など様々な種類があり、シーンに応じて使い分ける必要があります。
初七日のお供え物では、弔事用ののし飾りの付いていない「かけ紙」を使用してください。
水引のデザインは地方によって異なり、ほとんどの地域では黒と白の水引がプリントされた物を使用します。
しかし、関西の一部の地域では、黄色と白の水引がプリントされた物を使用することが多いため、事前にどのような水引ののし紙を使用するのか確認しましょう。
のしの表書きの書き方
初七日のお供え物につけるのし紙には、上段と下段に記載が必要です。
上段には、「御供」「御供物」「ご霊前」などの表書きを書きます。しかし、浄土真宗では、御霊前という言葉は使わず「御仏前」と書くため、注意が必要です。
その他、地域や宗派によって書き方が異なる場合もあるため、事前に確認をしておきましょう。
下段には、遺族が一目で判断が付くようにフルネームで名前を記載します。グループでのお供えの場合は、「友人一同」といった書き方で問題ありません。
初七日のお供え物の金額相場
地域や宗派によって具体的な金額の相場が異なる場合もありますが、一般的には3,000円~5,000円が相場です。生花をお供えする際の相場は12,000円~20,000円とされています。
あまり高価な物を渡してしまうと、遺族の方に気を遣わせてしまうため注意しましょう。
初七日のお供え物のおすすめ商品
初七日のお供え物には、縁起の悪い数字や匂いの強い物、お酒といったタブーとされている物は避け、貰う側に負担のない品物や金額の物を選びましょう。
悩んでしまった際には、菓子折りや果物といった定番の物がおすすめです。
ここからは、初七日のお供え物にぴったりの品物をご紹介します。
丹波黒豆サブレ
丹波黒豆サブレは、丹波を代表する作物の一つである黒豆を使用しており、黒豆の深い味わいと豊かな風味を楽しめます。
封を開けた瞬間に広がる香りと、ざくざくとした口当たりの良い食感が魅力です。
また、日持ちもしやすく持ち運びもしやすいため、お供え物にも向いているでしょう。
内容量 | 内容 | 金額(税込) |
---|---|---|
8個 | 丹波黒豆サブレ8個 | 1,188円 |
16個 | 丹波黒豆サブレ16個 | 2,376円 |
粋撰菓
粋撰菓は、京都産宇治抹茶や和三蜜糖といった、こだわりの素材を使用した6種の焼き菓子の詰合せです。
この詰合せは、サイズも幅広く展開されており、渡す相手に合わせたサイズを選べるでしょう。また、一つひとつが個包装されているため、分配なども楽にできます。
内容量 | 内容 | 金額(税込) |
---|---|---|
8個 | 和三蜜のかすていら1個、抹茶のけーき2個、くるみ餡のぱい1個、さつまいものがれっと2個、黒ごまの薄板くっきい2個 | 1,080円 |
13個 | 和三蜜のかすていら2個、栗のけーき1個、抹茶のけーき2個、くるみ餡のぱい2個、さつまいものがれっと3個、黒ごまの薄板くっきい3個 | 1,620円 |
18個 | 和三蜜のかすていら2個、栗のけーき2個、抹茶のけーき4個、くるみ餡のぱい2個、さつまいものがれっと4個、黒ごまの薄板くっきい4個 | 2,160円 |
25個 | 和三蜜のかすていら3個、栗のけーき3個、抹茶のけーき4個、くるみ餡のぱい4個、さつまいものがれっと5個、黒ごまの薄板くっきい6個 | 3,240円 |
いもくり
いもくりは、和栗、なると金時芋などの上質な素材を使用しており、余分なスパイスや香料を加えず、素材本来の味を楽しむことができます。
また、アクセントとして渋皮栗のシロップ漬けが使われているため、しっとりとした食感の中にほっくりとした渋皮栗の粒を味わえるでしょう。
また、3個や5個といった少ない数の詰合せもあり、個包装もされているため、身内のみでの法要時のお供え物にも向いています。
内容量 | 内容 | 金額(税込) |
---|---|---|
3個 | いもくり3個 | 756円 |
5個 | いもくり5個 | 1,296円 |
10個 | いもくり10個 | 2,484円 |
15個 | いもくり15個 | 3,672円 |
基本マナーを理解して最適な初七日のお供え物を選ぼう
初七日は、故人が無事に三途の川を渡れるようにお祈りをする大切な法要です。
そして、初七日のお供え物には、故人への審判が寛大になるようにという意味合いもあります。地域の慣習や宗派、避けるべき品物などに注意し、供養の気持ちが伝わる品物を選びましょう。
また、お供え物に悩んでいる方は、本記事で紹介したお菓子ギフトをぜひご検討ください。