「仏壇のお供え物っていつまで置けば良いの?」
「仏壇には何をお供えするのが相応しい?」
「お供えには向いていない物ってあるのかな?」
お盆や四十九日など、仏事のマナーについて、このような疑問や興味を抱いている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、仏壇にお供え物を上げておく期間や、お供え物の相場などの基本的な知識のほか、お供え物におすすめの定番商品について紹介しています。
また、仏壇のお供え物として相応しくない物についても紹介するため、この記事を読むことで、お供え物に関するマナーを身に付けることが可能です。
そして、その知識をもとにすれば、お供え物を下げるまでの期間を考慮しながら、仏前に相応しい品物を選べるようになるでしょう。
仏壇のお供え物に関して悩んでいる方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
目次
仏壇のお供え物はいつまで置く?
一般的に、「仏壇に食べ物を供える」という行為には、ご先祖様や仏様への敬意とともに、日々食べ物に困らず暮らせていることに対する、感謝の気持ちを示す意味があるとされています。
また、仏教では「食べることが供養になる」と考えられているため、仏壇にお供え物を置いたら、美味しく食べられるうちに下げるのが基本的なマナーと言えるでしょう。
ただし、法要の種類によっては普段よりも長く、仏壇にお供え物を置いておく場合があります。
ここからは、仏壇にお供え物を置く期間について詳しく解説するため、確認してみてください。
傷む前に下げるのが基本
仏壇に上げるお供え物には、「いつまで置いておく」という明確な基準はありませんが、一般的には傷む前に下げるのがマナーとされています。
そのため、賞味期限が短い物や傷みやすい物をお供えする場合は、仏壇に手を合わせてすぐに下げても問題ありません。
逆に、傷んで腐ったお供え物をいつまでも置いておく方が、ご先祖様や仏様、故人に対して失礼にあたります。下げた後のお供え物は家族で食べて、ご先祖様への感謝を伝えましょう。
お盆の期間のお供え物はいつまで
お盆のお供え物は8月13日~16日の4日間、ずっと仏壇に置いておくのが一般的です。
地域によって日にちがずれることもありますが、お盆の期間は、基本的に仏壇のお供え物は下げません。そのため、お盆の期間のお供え物は、日持ちする物を選ぶことが大切です。
なお、故人の好物をお供えしたいが腐りやすい物である場合は、傷む前に下げて、供養として家族で食べることをおすすめします。
四十九日までのお供え物はいつまで
現世を離れた故人が、段階を追って極楽浄土へ向かうための期間を四十九日と言います。この期間の仏壇のお供え物は、基本的に毎日取り替えましょう。
四十九日のお供え物では、ご飯や精進料理、飲み物、故人の好きだった物を用意します。これらの品物は、故人が極楽浄土に持って行くと信じられているため、長時間のお供えで古くなってしまうことがないように注意しましょう。
仏壇のお供え物に相応しい物
仏壇へのお供え物は、基本的にどのような物でも問題はありません。
仏事の一般的なマナーとして、「お供えには相応しくない」とされる物以外であれば、和洋問わずお供えできるため、故人の好きだった食べ物を上げても良いでしょう。
なお、お盆や四十九日のお供え物に関しては、日持ちする物や常温保存が可能な物が相応しいとされています。
ここからは、仏壇のお供え物の中でも定番とされるお菓子を紹介します。
砂糖菓子の落雁が定番
仏壇のお供え物として利用されるお菓子の定番が、砂糖菓子の落雁(らくがん)です。
砂糖菓子は、含まれている水分量が少なく、乾燥していることから日持ちしやすいという利点があります。
その中でも、落雁は仏教のシンボルである蓮の花をかたどっていることから、定番として利用されることが多いお菓子です。
お供えした後も、そのまま食べられる以外に、コーヒーや紅茶に砂糖の代わりに入れたり、お菓子作りに活用したりできるなど、アレンジしやすいところもおすすめのポイントです。
焼き菓子や和菓子も人気
砂糖菓子と同様に含まれている水分量が少なく、砂糖を多く使った焼き菓子も、仏壇のお供え物に相応しい品物です。また、どら焼きや饅頭のような和菓子も、常温保存しやすいことから人気のお供え物となっています。
ただし、焼き菓子や和菓子の中には日持ちしない物もあるため、お供えする期間を考えて選ぶようにしましょう。
日持ちする羊羹やゼリーもおすすめ
羊羹やゼリーなども、仏壇のお供え物として相応しいお菓子です。
これらのお菓子は、水分量の多さから生菓子に分類されていますが、真空パックや密封容器に入れられているため、保存性が高くなっています。
羊羹やゼリーは、夏の暑い時期でも常温保存可能で、見た目も涼しいため、お盆の季節におすすめと言えるでしょう。
仏壇のお供え物にNGな物
ご先祖様へ上げるお供え物は、故人の好物や日持ちする物を選ぶのが基本ですが、物によっては、仏壇のお供え物には適していない場合もあるため、注意が必要です。
ここでは、仏壇のお供え物として避けた方が良い物を4つ紹介します。
中には、仏教の教えに基づいてNGとされている物もあるため、しっかりと確認しておきましょう。
肉や魚
仏壇のお供え物で、肉や魚、卵、乳製品関連の品物を上げることは、仏事の一般的なマナーとしてNGな行為とされています。
その理由は、仏教には、あらゆる生き物を殺さない「不殺生」という教えがあるためです。肉や魚は、殺生を連想させてしまうため、仏壇に供えるのは避けましょう。
また、肉や魚には、日持ちせず腐りやすいという性質があります。物によっては強い匂いを放つこともあるため、衛生面から考えても適切ではありません。
匂いが強い物
ネギやニラなど、匂いの強い食材を使った料理も、仏壇のお供え物には相応しくないとされています。
このマナーも、「匂いや刺激が強い物は修行の妨げになるため、避けた方が良い」という、仏教の教えから来るものです。
また、仏様は線香の香りを食べると考えられているため、強い匂いを持つ花なども、お供え物には向きません。
生もの
生クリームを使ったお菓子など、日持ちせず常温保存できない食品は、仏壇のお供え物には向いていません。
生ものの場合、いつまで供えて良いのかわからず、物によっては仏壇が汚れたり、匂いがついたりすることもあるため、避けた方が無難です。
それでも、故人の好物として供えたいという場合は、手を合わせてすぐに下げることをおすすめします。
仏壇のお供え物の相場
仏壇にお供えするお菓子の相場は、3,000~5,000円が一般的です。あまりにも高額過ぎる品物で、相手に必要以上に気を遣わせることがないよう、お供えを用意する際は上記の相場内で選ぶことをおすすめします。
ただし、一周忌や三周忌などの重要な節目となる法要では、相場以上の価格のお菓子をお供えする場合があります。また、仏壇参りをする相手との関係によっても、費用相場が異なるため注意が必要です。
仏壇お参りの手土産を渡すときのマナーは
仏壇お参りの際には、お供え物のお菓子以外にも、手土産を持参するのがマナーとされています。
持参した手土産は、部屋に通されて、挨拶をするタイミングで渡しましょう。渡すときには、「よろしければ召し上がってください」などの一言を添えることで、相手も受け取りやすくなります。
そのほか、手土産を紙袋から出して、品物の正面を向けて相手に渡すことも大切なマナーです。手土産を入れていた紙袋はたたんで、自分で持ち帰ります。
なお、冷蔵や冷凍が必要な物を持参した場合や、玄関ですぐに渡したい場合は、紙袋のままでも良いとされています。そのときは、「紙袋のままで失礼します」などの言葉を添えることがおすすめです。
仏壇のお供え物におすすめの商品
仏壇のお供え物としてのお菓子は、日持ちしやすい焼き菓子やゼリーなどが人気です。
個包装されている物であれば、法要の際に参列者に配りやすく、持ち帰る際もかさばらないため、お供え物として喜んでもらえるでしょう。
ここからは、特に仏壇のお供え物におすすめの物を3つ紹介します。お盆や四十九日など、特別なシーンに相応しい商品を紹介するため、参考にしてみてください。
いもくり
中島大祥堂の「いもくり」は、和栗となると金時芋を用いた焼き菓子です。
丁寧に裏ごしされた和栗と、甘みのあるなると金時芋以外には、余計な原料を用いずに作られているため、素材本来の風味が楽しめます。
常温保存可能で、賞味期間が30日以上になっているため、長期間のお供えが可能です。
内容量 | 内容 | 金額(税込) |
---|---|---|
3個 | いもくり3個 | 756円 |
5個 | いもくり5個 | 1,296円 |
10個 | いもくり10個 | 2,484円 |
15個 | いもくり15個 | 3,672円 |
こがね芋
中島大祥堂の「こがね芋」は、なると金時芋を使った和風のスイートポテトです。なると金時芋を皮ごと使って、しっとりと焼き上げたお菓子で、芋本来の風味と上品な甘みを楽しむことができます。
常温保存が可能で、賞味期間は40日以上と、長期間楽しめる商品のため、お供え物やお遣い物にしやすいでしょう。
内容量 | 内容 | 金額(税込) |
---|---|---|
10個 | こがね芋10個 | 1,080円 |
15個 | こがね芋15個 | 1,620円 |
黒わらび餅
中島大祥堂の「黒わらび餅」は、黒糖を用いたわらび餅です。まろやかな沖縄産の黒糖と黒きな粉の香ばしい風味とともに、もっちりぷるんとした食感を楽しめるお菓子となっています。
こちらの商品は、真空の容器に個包装されているため、賞味期間が60日以上となっています。また、常温での保存が可能なため、どのようなシーンでのお供えにも対応できるでしょう。
内容量 | 内容 | 金額(税込) |
---|---|---|
6個 | 黒わらび餅6個 | 1,080円 |
9個 | 黒わらび餅9個 | 1,620円 |
12個 | 黒わらび餅12個 | 2,160円 |
マナーを知って最適な仏壇お参りの手土産を選ぼう
仏壇のお供え物は、いつまでも仏壇に供えるのではなく、傷む前に下げるのが基本的なマナーです。ただし、お盆や四十九日など節目になる法要では、お供えする期間が異なるため、その点を踏まえてお供え物を選定することが大切です。
本記事では、仏壇のお供え物に相応しい商品を紹介しました。
ぜひ本記事を参考に、仏壇のお供え物や手土産の費用相場・渡すときのマナーなども把握したうえで、最適なお菓子を選んでみてはいかがでしょうか。