「四十九日法要のお返しには種類があるの？」
「どのようなお返しを選べば良いの？」
「どのくらいの予算にすれば良いの？」
四十九日法要のお返しをするにあたって、上記のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、四十九日法要のお返しの種類や相場、お返しを選ぶうえで注意すべきポイントなどを解説します。

 

本記事を読むと、四十九日の法要に関する知識が深まり、適切なお返しを選ぶことで、参列した方々に上手く感謝の気持ちを伝えられるようになるでしょう。四十九日法要のお返しにおすすめのお菓子も紹介するので、品物を選ぶ際の参考にもなります。

 

近いうちに四十九日の法要を営む予定がある方は、ぜひ最後まで読み進めてください。

四十九日法要のお返しは2種類

四十九日法要のお返しには、引き出物と香典返しの2種類があります。どちらも、故人への御供に対する感謝の気持ちを形にするという点は同じです。

 

しかし、それぞれ対象者や送るタイミングなどに違いがあります。四十九日の法要のお返しはマナーの一環であるため、相手に不快感を与えないよう、内容をきちんと把握しておくことが大切です。ここからは、四十九日法要のお返しの種類について詳しく解説します。

引き出物は四十九日法要の御供へのお礼

引き出物は、四十九日の法要で参列者からいただいた御供に対するお礼です。お返しするタイミングは基本的に四十九日法要が終了し、参列者が会場を出る時です。そのため、施主は法要当日までに引き出物を準備しておく必要があります。

 

また、スケジュールの都合や遠方などの諸事情により、法要に参列できない方からは、郵送で御供が届くこともあります。このような時は、法要が終了した後に郵送で引き出物を送るのが一般的です。

香典返しは四十九日にいただいた香典へのお礼

香典返しは、忌中の期間にいただいた香典に対するお礼です。忌中とは、故人が亡くなってから四十九日法要が終了するまでの期間を指します。香典をいただく具体的なタイミングは通夜や葬儀、告別式などです。

 

お返しは四十九日法要が終了した後、2週間～1ヵ月以内を目安に送ります。香典返しの場合、品物に加え、一連の法要が無事に終了したことを知らせるメッセージを添えて送るのが一般的です。

四十九日法要のお返しの相場

引き出物や香典返しを準備する際には、相場を把握しておくことも大切です。なぜなら、四十九日法要のお返しはマナーの一環であるためです。相場よりも安すぎる金額の品物を送ると、相手に失礼になる可能性があります。

 

一方で相場よりも高過ぎる品物を送ると、相手に気を遣わせてしまうこともあるでしょう。また、高過ぎる品物を選ぶと、施主の経済的な負担につながることもあります。

 

ここからは四十九日法要のお返しの相場を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

四十九日法要の引き出物の相場

引き出物の相場は明確に決まっていませんが、一般的には3,000円～5,000円程度と言われています。ただし、親族とその他の方で相場が異なります。

 

親族の場合、香典の3分の1～半額程度が目安です。一方、その他の方の場合は香典の半額程度が目安になります。ただし、引き出物は四十九日法要当日に直接手渡しすることから、一律の金額で準備するようにしましょう。

 

なお、全返しがしきたりの地域もあるため、事前に確認が必要です。

四十九日法要の香典返しの相場

香典返しの相場は、御供に対して半額程度の品物を返す「反返し」が一般的です。香典の相場は5,000～10,000円程度であるため、2,500円～5,000円程度の香典返しを目安にすると良いでしょう。

 

また、香典返しは、四十九日法要が終了した後に送るケースが多いものの、地域によっては法要当日に手渡すケースもあります。当日返しの場合、香典の金額を確認できないため、すべての参列者に同じ金額の品物を準備するようにしましょう。

四十九日法要のお返しを選ぶ際の注意点

四十九日の法要において、引き出物や香典返しを選ぶ際には、いくつか注意すべき点があります。肉や魚は一部の宗教や地域でタブーとされているため、四十九日法要のお返しには不向きな品物です。

 

また、日本酒や昆布、鰹などはお祝いごとに用いられることが多く、四十九日法要のお返しの品物として選ばない方が良いでしょう。

 

この他には、商品券もお返しの品物に不向きだと言われています。商品券は金額がわかるため、受け取る方によっては不快感を与えてしまうためです。

四十九日法要のお返しの選ぶ時のポイント

四十九日の法要は、親族や友人達と故人を偲ぶ大切な行事です。引き出物や香典返しは、お世話になった方々への感謝を形にしたものです。そのため、相手に喜んでもらえる品物を選ぶことが重要な鍵となるでしょう。

 

適切な品物を選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここからは、四十九日法要のお返しを選ぶ時のポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。

引き出物を選ぶ時のポイント

引き出物を選ぶ際には、「消え物」と呼ばれる品物を選ぶようにしましょう。消え物とは、食べたり使ったりすることでいずれ無くなるもののことです。食べて無くなるものの代表例は、海苔やお茶、お菓子などです。

 

一方の使うことで無くなるものの代表例は、タオルや洗剤などの日用品が挙げられます。引き出物に消え物が選ばれる理由は、いずれ無くなることで不祝儀を残さないという意味合いがあるためです。

香典返しを選ぶ時のポイント

香典返しの品物を選ぶ際には、高級感があるものを選びましょう。故人の親族や友人からは、高額な香典をいただくケースもあるためです。このようなケースでは、法要直後に手渡す引き出物とは別に、香典返しを用意する必要があります。

 

香典返しの品物は引き出物と同様に、基本的には「消え物」を選んだ方が良いでしょう。高級感ある香典返しの品物の代表例は、高級ブランドのタオルやお菓子などが挙げられます。

 

食べ物には賞味期限があるため、できるだけ日持ちするものを選ぶのがおすすめです。

四十九日のお返しとしておすすめなお菓子5選

四十九日の法要のお返しには、基本的に「消え物」と呼ばれる品物を選ぶことがポイントになります。消え物の中でも、特に人気が高いのは老舗菓子店や有名菓子メーカーのお菓子です。お菓子は日持ちするものも多く、当日手渡しても持ち運びしやすいのがメリットです。

 

しかし、お菓子の種類は多いため、どれを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。ここからは、四十九日法要のお返しにおすすめのお菓子を紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

宇治茶わらび餅 抹茶とほうじ茶

宇治茶わらび餅 抹茶とほうじ茶は、宇治抹茶と宇治ほうじ茶の2種類のフレーバーを楽しめるわらび餅です。

 

抹茶わらび餅には、わらび餅ときな粉の両方に京都産の宇治抹茶がふんだんに使用されています。また、ほうじ茶わらび餅には、わらび餅ときな粉の両方に京都産のほうじ茶が使用されています。

 

どちらも京都産のお茶の風味を味わえるため、お茶好きにはたまらない逸品です。

こがね芋

こがね芋は、さつまいもの風味や甘さをふんだんに楽しめる商品の一つです。素材にはなると金時芋を使用し、しっとりと焼き上げています。なると金時を皮ごと使用しており、さつまいも本来の風味を味わえます。

 

出荷日から賞味期間40日以上の商品が送られるため、日持ちしやすく、四十九日法要のお返しにぴったりです。

丹波黒豆サブレ

丹波黒豆サブレは、ザクザクとした食感を楽しめるサブレです。生地には、丁寧に煎った丹波産の黒豆が練り込まれており、一口かじると黒豆特有の風味が広がります。黒豆の香ばしさは噛みしめるごとに広がるため、深い味わいを楽しめます。

 

出荷日から賞味期間30日以上の商品が送られるため、生ものよりも日持ちしやすく、引き出物や香典返しにもおすすめです。

丹波焼菓子詰合せ

丹波焼菓子詰合せは、いもくり、丹波黒豆サブレ、実栗などの焼き菓子を楽しめるセット商品です。内容量によっては、丹波栗フィナンシェ、丹波栗フィナンシェショコラ、丹波パウンドケーキ丹波栗などが含まれています。

 

すべての商品に丹波産の黒豆や栗が使用されており、丹波の風味を丸ごと味わえます。出荷日から賞味期間26日以上の商品が送られるため、四十九日法要の引き出物や香典返しにも最適です。

吉野のくずもち

吉野のくずもちは、老舗菓子屋の中島大祥堂が伝統に新たな美味しさをプラスした商品です。味は「純」と「柚子」の2種類があり、商品によって内容量が異なります。純には沖縄産の黒糖と煎り方が異なるきな粉が使用されており、くずもちならではの風味を楽しめます。

 

柚子には徳島産の木頭柚子皮から抽出した柚子みつが使用されており、さわやかな酸味を味わうことが可能です。出荷日から賞味期間60日以上の商品が送られてくるため、日持ちしやすく、引き出物や香典返しに向いています。

四十九日の法要のお返しは目的を理解して選ぼう

四十九日の法要は故人を偲ぶ大事な行事であり、忌明けを迎えるタイミングでもあります。しかし、忌明けをもって一連の作業が終わるわけではありません。法要後は香典をいただいた方に対し、引き出物や香典返しを送る必要があります。

 

お返しを送るタイミングは、引き出物と香典返しで異なります。引き出物は法要当日、香典返しは法要後の2週間～1ヵ月程度を目安に送りましょう。

 

近年は、お返しの品物としてお菓子が選ばれるケースが増えています。お菓子を選ぶ際には、できるだけ日持ちするものを選ぶようにしましょう。