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退職祝いののしの表書きについて解説!水引のマナーや名前の書き方も合わせてご紹介

「退職祝いののしの表書きってどう書けばいいの?」
「どの種類の水引を使えばいいのか分からない」
「皆からお祝いを贈るときは、どうやって名前を書けばいいんだろう」
職場などで退職される方にお祝いを贈る際、のしの書き方についてお悩みの方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、退職祝いののしに使う水引の選び方やそれぞれの退職理由に適した表書きの書き方、贈り主の人数で変わってくる名前の書き方について詳しく解説しています。

 

この記事を読むことで、退職祝いののしに関する基本的なマナーを知ることができます。きちんとマナーにのっとった退職祝いを贈ることで、相手に感謝やねぎらいの気持ちをきちんと伝えることができるでしょう。

 

退職祝いののしの書き方について詳しく知りたいという方は、ぜひ読んでみてください。

退職祝いで使う水引のマナー

水引には「蝶結び」「結び切り」「あわじ結び」の3種類があります。

 

何度も結び直しができる「蝶結び」は何度あってもよいお祝い事に、一度結ぶとほどけない「結び切り」は繰り返したくないお祝い事に使われる水引です。「あわじ結び」は慶事、弔事、どちらにも使える水引ですが、地域によって扱いが違うためよく確認して使う必要があります。

 

基本的に退職祝いののしには、第二の人生のスタートを祝って「紅白の蝶結び」の水引が使われます。

 

ただし、「結婚」が理由で退職する場合は「紅白の結び切り」の水引を使いましょう。この場合は、退職祝いに結婚祝いの意味も含まれるため、一度きりであるべきお祝い事に使う「結び切り」の水引を使うことが適切です。

退職祝いのしの表書きの書き方

表書きとは、贈り物の目的を示すものです。のしの水引より上の部分に、黒い墨と毛筆、または黒の筆ペンを使って記入します。記入するときは文字が水引にかからないよう注意し、間違えたときは修正せず新しく書き直すようにしましょう。

 

ここでは、退職祝いの表書きについて詳しく解説します。

表書きは基本「御礼」と記載する

退職祝いの表書きは「御礼」とするのが基本です。他には「御祝」や「感謝」、「御贐(おはなむけ)」「御餞別(おせんべつ)」「謹呈(きんてい)」「贈呈(ぞうてい)」などの表書きが使われることもあります。

 

「御祝」は、退職理由によっては相応しくない場合があるので注意しましょう。退職する本人の気持ちや事情が分からない場合は避けた方が無難です。

 

「御贐」は、旅立ちや門出を祝う意味をもっているので、転職や独立が理由で退職する方に向いています。

 

「御餞別」は、目上の方に贈る場合に使うと失礼にあたります。他の表書きを使うようにしましょう。

定年で退職する場合は「御退職祝」と記載する

定年退職する方に退職祝いを贈る場合は、表書きは「御退職祝」や「祝定年御退職」、「御礼」「御祝」「御贐」などにすることが一般的です。相応の役職などから退かれるときは「御退任祝」、国家公務員であれば「御退官祝」を用いる場合もあります。

 

ただし、「4」文字の表書きが「死」を連想させ、縁起が悪いと捉える方もいらっしゃいます。「4」は「幸せ」とも捉えられることから、現代では失礼にあたらないとする向きもありますが、気になる場合は「御退職御祝」などとするか、他の表書きを使うとよいでしょう。

結婚で退職する場合は「御結婚祝」と記載する

結婚が理由で退職する方に退職祝いを贈る場合は、結婚祝いを優先させます。そのため、表書きは「御結婚祝」や「寿」などにすることが一般的です。

 

御退職祝と同じく、4文字であることが気になる場合は「御結婚御祝」とするとよいでしょう。また、特に結婚にこだわった表書きにせず「御礼」としても問題はありません。

退職祝いのしの贈り主の名前の書き方

のしの水引より下には、表書きよりやや小さな文字で贈り主の名前を記入します。これを「名入れ」といいます。名入れをするときは、贈る相手(退職する人)の名前を記入しないように注意しましょう。

 

ここでは、名入れの方法を贈り主の人数別に解説していきます。

個人で贈る場合の名入れ

個人的にお祝いを贈る場合は、水引の下の中央に「フルネーム」で名前を記入しましょう。名前を省略して書くことはマナー違反となるので、注意が必要です。

 

また、丁寧な文字で書くことも大切です。相手が読みやすいだけではなく、心を込めた贈り物であることが伝わりやすくなるでしょう。

2~3人の個人名で贈る場合の名入れ

2〜3名でお祝いを贈る場合は、贈り主全員の名前を記入します。役職や年齢が一番高い人の名前を中央に記入し、順に左側へ名前を記入していきましょう。立場や年齢に差がないときは、五十音順に名前を記入します。

 

また近年ではバランスを重視し、名前を書く順番はそのままに、連名全体を中央に配置する書き方も一般的になっています。

4名以上の人数で贈る場合の名入れ

4名以上でお祝いを贈る場合は、代表者の名前を中央に書き、その左側にやや小さめな文字で「他一同」または「外一同」と記入します。チームや部署などから贈るのであれば、中央に「(チーム名など)一同」などのように書いてもかまいません。

 

ただし、このままだと誰から贈られたのか受け取った相手が分からないため、贈り主全員の名前を記した別紙を贈り物に添えるようにします。別紙に名前を書くときは、役職や年齢が高い順に右から左へ記入しましょう。差がないのであれば五十音順でかまいません。

退職祝いの基本マナーを理解してお祝いしよう

退職祝いを贈る際ののしは、退職理由によって水引や表書きが異なります。相手に失礼がないよう、注意して選ぶようにしましょう。

 

退職は、本人にとって大きな人生の節目であり、新たな人生の始まりです。これまでの感謝をきちんと伝え、気持ちよく次のスタートをきってもらうためにも、しっかりと退職祝いのマナーをおさえておきましょう。

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