「引き出物と内祝いにはどんな違いがあるの？」
「相場はどのくらいになるんだろう？」
「お返しには何を選べばよいか知りたい」
結婚のお祝いのお返しを準備する時、引き出物と結婚内祝いの違いが分からず戸惑ったり、品物の選び方に悩んだりする方は多いのではないでしょうか。

 

本記事では、引き出物と結婚内祝いの違いや、それぞれの相場、結婚内祝いにおすすめの品について解説しています。

 

この記事を読むことで、引き出物と結婚内祝いについての基本的な知識を得ることが可能です。それぞれの違いを知ることで、マナーを守って相手に感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。

 

引き出物と結婚内祝いについて詳しく知りたいという方は、ぜひ読んでみてください。

結婚のお祝いのお返しは2種類ある

結婚のお祝いのお返しは、結婚式に出席した人に渡す物と、出席していない人に渡す物で呼び方が違ってきます。相手に失礼がないよう、いつ、誰に対して渡す物かをきちんと把握しておきましょう。

 

ここからは、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。

結婚式に出席された方へのお返しは「引き出物」

引き出物は「結婚式に出席してくれた方」へのお土産として「結婚式当日」に渡す物です。メインの品物に「お菓子」と「縁起物」を加えた3品を用意するのが主流ですが、縁起物をなくし、メインの品物を豪華にして2品で用意する場合もあります。

 

引き出物はお祝いのお返しとは異なる位置づけにあります。そのため、引き出物をお渡しした場合、基本的には別途内祝いを贈る必要はありません。

 

ただし「相場よりも高額なご祝儀をいただいた」「ご祝儀以外にもプレゼントをいただいた」など、引き出物だけでは不十分となる場合は、後日結婚内祝いを贈ることもあります。

結婚式に出席されていない方へのお返しは「結婚内祝い」

結婚内祝いは、「結婚式に出席していない方」からいただいた結婚祝いへのお返しとして「挙式後1か月以内」に贈る物です。

 

本来、内祝いとは身内に慶事があった時に、お祝いをいただいたか否かに関わらず「幸せのおすそ分け」として贈る物でした。

 

しかし現在では、お祝いをいただいた方へのお返しに使う言葉として一般的になっており、お祝いをいただいていない方に内祝いを贈ることは、ほとんどありません。

結婚のお祝いに対するお返しの相場は？

引き出物と結婚内祝いでは相場が違います。いただいたお祝いの金額が同じでも、結婚式に出席していただいた場合は披露宴でおもてなしをしている分、引き出物にかける金額が低くなるためです。

 

ここからは、引き出物と結婚内祝いの相場について、詳しくみていきましょう。

引き出物の場合

引き出物は「お土産」という位置づけであるため、出席者全員に同じ物を用意することが基本です。しかし最近では、ご祝儀の金額に見合った物をお渡しすることが一般的となっています。

 

関係性別のご祝儀と引き出物の相場は、下記の通りです。

 

・「友人や同僚」のご祝儀の相場は30,000円、引き出物の相場は5,000～7,000円
・「上司や親族」のご祝儀の相場は50,000円、引き出物の相場は7,000～9,000円

 

親族は多く包んでいただくことが多く、これからの付き合いもあるため、この金額より高く見積もってもよいでしょう。

 

引き出物を選ぶ際は、メインの品物の金額を贈る相手に合わせて変えてください。ご祝儀の10％程の品物にすることが多いとされています。

結婚内祝いの場合

結婚内祝いは、いただいた金額の半分を返す「半返し」が基本ですが、相手との関係性や金額などによっては例外もあります。

 

関係性別の内祝いの相場は、以下のようになっています。

 

・後輩や部下からのお祝い：いただいた金額と同額程度の品物をお返しする
・連名でのお祝い：いただいた金額を人数で割り、その金額の半分程度の品物を個々にお返しする
・上司や親せきからの高額なお祝い：いただいた金額の3分の1程度の品物をお返しする
・両親や近い親族からの高額のお祝い：いただいた金額の3分の1以下程度の品物をお返しする

 

両親や兄弟姉妹などの近い親族からお祝いをいただいた際は、内祝いの金額を抑えても構いませんが、感謝の気持ちを込めた贈り物とお礼状を必ず添えることが大切です。

結婚内祝いを贈るタイミング

結婚式に出席しない方から結婚祝いをいただいた時は、挙式後1か月以内を目安に結婚内祝いを贈りましょう。

 

結婚祝いは、結婚式の1か月から1週間前にいただくことが一般的です。これより早めに受け取った場合でも、基本的には報告を兼ねて挙式後に内祝いを贈ります。

 

事情により挙式前に内祝いを贈る場合は、表書きを「御礼」とします。名入れは入籍前であれば「各自のフルネーム」、入籍後であれば「新しい姓と、各自の下の名前」か「新しい姓のみ」で記載しましょう。

結婚内祝いにはお菓子がおすすめ

結婚内祝いの品選びに、頭を悩ませる方はいらっしゃるのではないでしょうか。特に、相手の好みが分からない場合は、何を選べばよいか迷うことが多いでしょう。

 

そのような時は、お菓子を贈ることがおすすめです。ここからは、お菓子をおすすめする理由と、結婚内祝いに向くお菓子の種類について紹介します。

結婚内祝いにお菓子がおすすめな理由

結婚内祝いにお菓子を選ぶメリットは、以下の3つが挙げられます。

 

・相手の負担になりにくい（気軽に受け取ってもらいやすく、好みに合わなくても処分に困らない）
・喜んでもらいやすい（年齢や性別を問わず食べられ、バリエーションも豊富で好まれやすい）
・華やかに見える（色使いやデザインが目を惹き、慶事にふさわしく見える）

 

また、連名でいただいたお祝いに対するお返しにも向いています。お返しは連名であっても個別に渡すのが基本ですが、職場などでまとめてお返しする形が適切なこともあるでしょう。その場合は、分けてもらいやすい個包装のお菓子がおすすめです。

結婚内祝いにおすすめなお菓子の種類

結婚内祝いのためにお菓子を購入する際は、以下の3つに配慮しましょう。

 

・保存しやすい物（冷蔵庫や冷凍庫のスペースを取らない、常温保存可能な物が望ましい）
・無理なく食べきれる物（賞味期限が長く、贈り先の人数に合わせた内容量を選ぶ）
・食べやすい物（贈り先に年配者がいる場合は、羊かんやゼリーなどの柔らかい物を推奨）

 

上記の他、贈る相手の家族構成が少なかったり、年配者が含まれたりする場合は、1度で食べきれない単品商品よりも、個包装の方が食べやすいという点も認識しておきましょう。

結婚のお祝いのお返しとしておすすめなお菓子3選

結婚内祝いには、日持ちする焼き菓子が人気です。また、自分で購入する機会が少ない高級感のあるお菓子も、喜んでもらいやすくおすすめです。

 

ここでは、結婚のお祝いのお返しにぴったりなお菓子を3つ紹介していきます。

粋撰菓

粋撰菓は、さまざまな味わいの焼き菓子を楽しむことができる詰め合わせです。上質な和の趣を感じさせる焼き菓子は、一つ一つ素材にこだわって作られています。

 

味は黒ごま、抹茶、さつまいも、くるみ、和三蜜などがあるため、さまざまな世代に楽しんでもらえるでしょう。また、華やかな色使いでありながらも落ち着いたパッケージデザインは、どのような相手に贈ってもよい印象を与えられます。

 

スイーツファクトリー

スイーツファクトリーは、マドレーヌやフィナンシェ、ブラウニー、パウンドケーキ、クッキーなどの、伝統的な焼き菓子が詰め合わされています。それぞれの素材と製法を徹底して焼き上げた、中島大祥堂こだわりのロングセラー商品です。

 

味はオレンジやストロベリー、濃厚なチョコレートなどで構成され、クラシカルで可愛らしいパッケージデザインは、結婚祝いのお返しとして華やかな彩りを添えます。

 

丹波栗フィナンシェ

生地に丹波栗の渋皮煮を混ぜ込んだフィナンシェは、栗のほっくりとした食感とバターの風味を楽しむことができるお菓子です。

 

味は定番の「プレーン」と、カカオの香りで繊細な栗の風味を引き立てた「ショコラ風味」の2つがセットになっています。しっとりとした生地に大きめの栗がアクセントとなり、日本茶や紅茶にも合うため、老若男女に味わっていただける一品です。

 

結婚式のお祝いのお返しは違いを理解して選ぼう

結婚のお祝いのお返しである「引き出物」と「結婚内祝い」は、渡す相手やタイミング、相場が異なります。それぞれの違いをしっかり理解して、贈る相手にふさわしい物を選ぶことが重要です。

 

引き出物も結婚内祝いも、結婚を祝ってくれた方に感謝を伝えるための物です。感謝の気持ちがきちんと伝わるよう、マナーを確認してから準備を行いましょう。

 

そしてお祝いのお返しに迷った際は、本記事で紹介したお菓子も、ぜひ参考にしてみてください。