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香典返しは四十九日の法要を過ぎてから!地域や宗教による違いや「即日返し」について解説

「香典返しはいつ渡せばいいんだろう?」
「どんな品物が香典返しに向いているかわからない」
「香典返しが遅れたらどうしたらいいの?」
喪主になる機会はそうそうあるわけではないため、香典返しについて、上記のような疑問や不安を持っている方も多いでしょう。

 

本記事では、香典返しを渡す時期や遅れた場合の対処法など、知っておきたい香典返しのマナーを解説しています。また、後半では香典返しにおすすめのお菓子も紹介しているので、参考にしてください。

 

この記事を読むことで、香典返しの基本的なマナーを知ることができ、いざというときに慌てずに済むでしょう。

 

香典返しのマナーを知りたいという方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

 
 

香典返しはいつ渡すのが適切?

香典返しは、忌明け法要後、1ヶ月以内に渡すことが一般的です。香典返しには「忌明け法要が無事に終わりました」という報告の意味合いもあります。

 

ただし、忌明けの時期は、地域や宗教によって異なる場合があるので、注意が必要です。

 

最近では、香典返しを葬儀当日に渡す即日返しも増えています。

地域によって異なる香典返しを渡す時期

香典返しを行う時期は、地域性や忌明けの解釈の違いなどで異なります。忌明けに渡すのが主流の香典返しですが、北海道や沖縄では即日返しが主流です。

 

一般的に忌明けは、七七日(なななのか・四十九日)を指しますが、東北地方では、忌明けを三七日(みなのか・没後21日目)や五七日(いつなのか・没後35日目)とする地域もあります。忌明けであっても、時期が違うので注意しましょう。

 

群馬県や栃木県、埼玉県、長野県の一部の地域では、戦後の「新生活運動」に基づき、香典返しをしないことが通例となっています。

宗教によって異なる香典返しを渡す時期

香典返しは忌明けから1ヶ月以内に渡すことが一般的ですが、宗教によって忌明けの時期が異なります。よく知られている四十九日は、浄土真宗以外の仏教の忌明けです。浄土真宗は、初七日が忌明けとなります。

 

神道であれば、五十日祭(没後50日目)が、忌明けです。キリスト教はカトリックでは追悼ミサが行われる没後30日後、プロテスタントは召天記念日である1ヶ月後が忌明けとなります。

香典返しが遅れた場合の対処法

香典返しが遅れた場合は、できる限り速く手配することが重要です。香典返しが遅れることは、弔問してくださった方への失礼に当たるだけではありません。不幸の後だけに、体調を崩してしまったのではないかといった心配を相手にかけてしまいます。

 

香典返しを手渡しできるのであれば、遅れてしまったことを直接口頭で謝罪することがおすすめです。郵送で送る場合も、挨拶状に遅れたことについてのお詫びの一文を盛り込んでおきましょう。

最近では「即日返し」も増加している

最近は、香典返しを葬儀当日に渡す即日返しが増えてきています。近所に親族が住んでいることも多かった昔は、お通夜や葬儀だけでなく、忌明け法要にも参列することが一般的でした。

 

しかし現代は、仕事などの関係で地元を離れて暮らす人も多く、お通夜や葬儀だけ参列するというケースも増えています。それにともない即日返しが多くなってきています。

「即日返し」のメリット

即日返しの大きなメリットは、ご遺族の手間が大幅に軽減できることです。

 

後返しの場合、香典をいただいた方の名前と金額のリストを作り、金額に合わせた香典返しを用意する必要があります。また、忌明け法要に参列する方には直接渡し、参列されない方には配送の手配をしなければなりません。

 

しかし、即日返しの場合は、同じ品を参列者数に合わせて用意し、お通夜や葬儀場でお渡しするだけで済みます。後日返しとは違い、香典返しを忘れてしまう心配もないでしょう。

「即日返し」のデメリット

即日返しには、金額に合わせた香典返しができないというデメリットがあります。いただく香典の金額は一律ではないので、高額な香典をいただくこともあります。高額な香典をいただいた場合は、後日追加の香典返しを用意することになります。

 

また、昔ながらの葬儀では、葬儀当日に香典の有無にかかわらず会葬御礼品を、香典をいただいた方には後日改めて香典返しを贈ることが一般的でした。そのため、即日返しを会葬御礼品と勘違いする人もいるでしょう。

 

そのため、香典返しであることを一言添える配慮が必要です。

香典返しにおすすめなお菓子5選

香典返しには食品や消耗品といった後に残らないものが適しています。後に残らないものが適しているのは「不祝儀を残さないように」という理由からです。

 

食品を選ぶのであれば、贈った相手が届いてすぐに食べられるかどうかわからないので、日持ちのするものを選びましょう。ここからは香典返しにおすすめのお菓子を5つ紹介していきます。

丹波黒豆サブレ

サクサクとした食感と黒豆の深い味わいが特徴の黒豆サブレです。使用している黒豆は丹波産の丹波黒です。丹波黒は粒が大きく、漆黒のつやがあります。香りも口当たりもよく、朝廷にも献上されていました。

 

そのような丹波黒をていねいに煎り、生地に混ぜて香ばしく焼き上げてあります。

内容 内容量 金額(税込)
8個 黒豆サブレ8個 1,188円
16個 黒豆サブレ16個 2,376円
 

丹波焼菓子詰合せ

豊かな産物が育まれる丹波ならではの素材を使用した人気の焼菓子の詰合せです。

 

日本の原風景の里山の一つである丹波は、大地の恵みが豊かな土地です。昼夜の大きな寒暖差がもたらす風土が、多くの産物を育んでいます。その素材の良さが伝わる、焼菓子が用意されています。

内容量 内容 金額(税込)
7個 いもくり3個/丹波黒豆サブレ3個/実栗1個 1,512円
9個 いもくり2個/丹波黒豆サブレ3個/実栗2個/丹波栗フィナンシェ1個/丹波栗フィナンシェショコラ1個 2,204円
14個 いもくり2個/丹波黒豆サブレ6個/実栗4個/丹波栗フィナンシェ1個/丹波栗フィナンシェショコラ1個 3,240円
22個 いもくり4個/丹波黒豆サブレ8個/実栗4個/丹波栗フィナンシェ2個/丹波栗フィナンシェショコラ2個/丹波パウンドケーキ丹波栗2個 5,400円
 

丹波栗のけーき

丹波栗の渋皮煮とヨーロッパ栗のシロップ煮を北海道産小麦で作った生地で包みこんだケーキです。焼き上げた生地にはネグリタラムのシロップがたっぷり染み込ませてあるので、しっとりと仕上がっています。

 

丹波栗とヨーロッパ栗の食感や甘味の違いが見事に調和し、どこを切っても栗が楽しめます。

内容 金額(税込)
丹波栗のけーき 1個 5,400円
 

いもくり

いもくりという名前が示すように、和栗となると金時芋を使用した焼菓子です。和栗はなめらかな質感と風味を活かすために、ていねいに裏ごしされています。自然な甘みとホクホク感はなると金時芋ならではの特徴です。

 

シロップ漬けの渋皮栗の粒が素材感を出して、アクセントになっています。素材本来の美味しさを引き立てるために、スパイスや香料は一切使用していません。

内容量 内容 金額(税込)
3個 いもくり3個 756円
5個 いもくり5個 1,296円
10個 いもくり10個 2,484円
15個 いもくり15個 3,672円
 

黒わらび餅

沖縄県産黒糖入りの黒蜜を加えたわらび餅に、5つの黒の素材をブレンドした黒きな粉をあわせた逸品です。黒きなこは、黒米・黒豆・黒ゴマ・黒松の実・黒かりんという5つの黒の素材を、香り豊かな深く炒った大豆のきな粉に合わせています。

 

黒わらび餅は、まろやかな黒糖の風味と「もっちり ぷるり」という食感が特徴です。

内容量 内容 金額(税込)
6号 黒わらび餅 6個 1,080円
9号 黒わらび餅 9個 1,620円
12号 黒わらび餅 12個 2,160円
 

香典返しをいつ返せばいいか事前に確認しておこう

香典返しは故人を支えていただいた方に感謝の気持ちを示すものです。一般的には忌明け後に渡す香典返しですが、近年は即日返しも増えてきました。香典返しは基本さえ押さえておけば、迷うことも少なくなるでしょう。

 

ただし、地域や宗教によって、いつ香典返しを渡すのかが違ってくることもあります。適切な時期に香典返しを渡すためにも、事前準備をしっかりと行いましょう。