「お正月の挨拶ってしないといけないものなの?」
「お正月の挨拶はどうすればよいの?」
このように、お正月の挨拶について疑問や不安のある人もいるでしょう。
本記事では、お正月の挨拶で気を付けなければならないことや、賀詞(がし)について紹介します。賀詞の種類や使い方、お正月の挨拶で気にかけておかなければならないことが分かるため、相手に失礼のないお正月の挨拶を行えるようになるでしょう。
また、お正月の挨拶時において手土産の必要性や、手土産におすすめの商品も紹介しているため、手土産を持参する際の参考にもなります。
お正月の挨拶について詳しく知らない場合や、どのようなマナーがあるか知っておきたい場合は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
目次
お正月の挨拶で気を付けるべき3つのポイント
年始は忙しい時期であるため、わざわざ出向いて挨拶する必要があるか疑問に思う人もいるでしょう。しかし、ビジネスにおいては挨拶が重要視されており、ビジネスの1年はこのお正月の挨拶から始まるとされています。
ここでは実際に、お正月の挨拶で気を付けておきたいことを紹介します。
お正月の挨拶にはいくつか決まりごとがあるため、お正月の挨拶をする人は、こちらを参考にしてみてください。
お正月の挨拶は1月15日までに行う
取引先へのお正月の挨拶は、先方の仕事始めから2~3日以内に行いましょう。遅くなったとしても、1月15日までにはお正月の挨拶を終えてください。先方の都合のよい時間帯を聞き、訪問するようにしましょう。
先方のお宅に伺ってお正月の挨拶をする場合、1月1日は避け、遅くても7日までには終えるようにしましょう。またあらかじめ先方に挨拶に伺いたい旨を伝えて、アポイントを取っておくことが大切です。
「賀詞」の意味に気を付ける
「賀詞(がし)」とは、お祝いの言葉のことです。たとえば新年には「あけましておめでとうございます」や「謹賀新年」「賀正」などの言葉をよく使うでしょう。これらの言葉が賀詞になります。
しかし、賀詞の意味を知らず適当に使ってしまうと、間違った使い方をしてしまう可能性があるため注意してください。
賀詞にはそれぞれ細かく意味があります。ただ正月を祝うという意味のものや、春を祝うもの、長寿を献ずるものまでさまざまです。
賀詞を使う際は意味まで理解した上で、相手に合わせて相応しいものを使うようにしましょう。
忌み言葉を使わないように気を付ける
お正月の挨拶で、縁起の悪い忌み言葉はふさわしくないため、使わないように気を付けましょう。忌み言葉とは、以下のようなものです。
・去る
・絶える
・衰える
・枯れる
・失う
・滅びる
これらの言葉は、日常的に使うのは問題ありません。しかし、お正月の挨拶や結婚式、葬儀の場面などでは避けた方がよいとされています。
特に気を付けたいのは「去年」という言葉でしょう。この言葉には、忌み言葉「去る」の意味が含まれると考えられています。前の年を指す場合は、去年ではなく「昨年」を使うようにしてください。
年賀状にメールで返すのは避ける
お正月の挨拶をメールで送信することがありますが、もしも相手から年賀状を受け取っていた場合は、メールで返すのは失礼にあたります。年賀状をいただいた相手には、年賀状で返すようにしましょう。
多少遅れたとしても、1月7日までは年賀状で返すことができます。しかし、何らかの事情で7日以降になってしまった場合は「寒中見舞い」を送ってください。その際は、年賀状で返せなかったことをお詫びする文章も記載しておきましょう。
手土産がなくても失礼ではない
お正月の挨拶に、手土産がなくてもマナー違反ではありません。しかし、手土産は優秀なコミュニケーションツールとなるため、できればあるとよいでしょう。
お正月の挨拶で手土産を持参すると、場が和んだり会話のきっかけになったりします。そのような会話が、やがて大きな商談につながる可能性もあるでしょう。
ただし、持参する手土産は高額であればよいということはありません。相手が恐縮しない範囲の、金額や量で用意しましょう。お正月の挨拶に持参するのであれば、オフィスで配れるようなものが喜ばれます。
「賀詞」にはいろいろな種類がある
ここからは、ビジネスで使うのにふさわしい賀詞と、その賀詞の意味を紹介します。
よく使われる「謹賀新年」は、謹んで新年をお祝いするという意味があります。「恭賀(きょうが)新春」は恭(うやうや)しく新春を祝うという意味です。「敬頌新禧(けいしょうしんき)」はより丁寧に、恭しく新年のお喜びを讃え、申し上げ奉りますという意味になります。
「長楽萬年(ちょうらくまんねん)」は長く繁栄することを意味する言葉で、幸福な未来を願うという意味もあります。
「賀詞」の正しい使い方
ビジネスの取引先や、上司といった目上の人に対する賀詞には、「謹賀新年」や「恭賀新春」などの4文字のものを使いましょう。1文字や2文字の賀詞は同期や部下には使えますが、目上の人には使いません。
また、相手によって賀詞を使い分けることも大切です。
「謹賀新年」や「恭賀新年」は、自分をへりくだっている表現ですが、より敬意を表す賀詞には「恭頌新禧(きょうしょうしんき)」や「敬頌新禧」があります。「敬頌新禧」は「恭頌新禧」よりもさらに丁寧なため、相手によってどちらを使うか考えてみてください。
新年の挨拶の例文を相手別に紹介
新年の挨拶を、年賀状ではなくメールですませる人も増えています。メールで新年の挨拶をするにはどのような文章を書けばよいか、相手別の例文を紹介します。
メールで新年の挨拶をする場合は、松の内(門松、松飾りを飾る期間)までに送信するようにしましょう。松の内は関西地方では1月15日までですが、関東や他の地方では1月7日までになります。
上司に挨拶する場合
上司への新年の挨拶の例文を紹介します。
「謹賀新年。昨年は熱心にご指導いただき、誠にありがとうございました。就職して間もなく、何も分からない中、〇〇様の温かいご指導でさまざまな学びを得ることができました。」
「今年は△△というチャンスをいただいており、さらなる飛躍の年とするべく一層の努力をしてまいります。今年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」
まずは冒頭に賀詞を書くこと、そして昨年の感謝の気持ちを伝えましょう。今年の抱負を伝え、今後のこともお願いする文章を記してください。
部下に挨拶する場合
部下に対してはどのように新年の挨拶を送ればよいか、例文を紹介します。
「幸多き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。昨年は大きなプロジェクトが始まり、実り多き1年となりました。昨年1年間の皆様のお力添えに、心より感謝しております。今年はいよいよプロジェクトの納期を迎えます。メンバー一丸となって、最後まで力を合わせていきましょう。」
上記例文のように部下に対しては、少し柔らかく、フランクな雰囲気で送るとよいでしょう。個人的なメッセージを記しても問題ありません。
お世話になった先生に挨拶する場合
これまでお世話になった先生に、新年の挨拶をする場合の例文を紹介するため、参考にしてみてください。
「謹んで新春をお祝い申し上げます。大変ご無沙汰しておりますが、〇〇先生におかれましては、お元気で過ごされていることと存じます。今年は同窓会が予定されているため、お会いできることを心より楽しみにしております。今年もよろしくお願い申し上げます。」
先生に対しては、新年の挨拶や再会の機会を尋ねる内容を記してください。その後に、今後のことについて書くようにしましょう。
お正月の挨拶の手土産におすすめなお菓子3選
ここからは、お正月の挨拶の手土産としてふさわしいお菓子を紹介します。
お正月の挨拶の時に手土産を持参することで、手土産が会話のきっかけになってくれます。ビジネスで親しくしている人やお世話になっている人のところへは、ぜひ手土産を持参して挨拶に向かい、年始からスムーズなコミュニケーションを取っていきましょう。
丹波焼菓子詰合せ
丹波栗や丹波産黒豆、丹波大納言小豆といった、丹波産の素材をぜいたくに使用した上品な焼き菓子の詰め合わせです。サブレやケーキなど焼き菓子でありながら、和のテイストも感じられるお菓子に仕上がっています。
7個入りから22個入りまでさまざまなサイズがあり、コーヒーやお茶にもよく合い、先方の人数に合わせて選べることもポイントです。お正月の挨拶で持参すれば、喜んでもらえるでしょう。
内容量 | 内容 | 金額(税込み) |
---|---|---|
7個 | いもくり3個/丹波黒豆サブレ3個/実栗1個 | 1,512円 |
9個 | いもくり2個/丹波黒豆サブレ3個/丹波栗フィナンシェ1個/丹波栗フィナンシェショコラ1個/実栗2個 | 2,160円 |
14個 | いもくり2個/丹波黒豆サブレ6個/丹波栗フィナンシェ1個/丹波栗フィナンシェショコラ1個/実栗4個 | 3,240円 |
22個 | いもくり4個/丹波黒豆サブレ8個/丹波栗フィナンシェ2個/丹波栗フィナンシェショコラ2個/実栗4個 | 5,400円 |
果実たっぷり ふじ林檎ケーキ
自家製のカラメルシロップに漬け込んだふじ林檎をたっぷり使って焼き上げたケーキです。しっとりしたケーキとふじ林檎の甘みを感じられるでしょう。くるみも入っており、味のアクセントになっています。
1つずつ、食べやすいサイズで個包装されています。手土産としてだけでなく、日常のちょっとしたプレゼントとしても喜ばれるでしょう。
内容量 | 内容 | 金額(税込み) |
---|---|---|
8個 | 果実たっぷり ふじ林檎ケーキ×8個 | 1,080円 |
12個 | 果実たっぷり ふじ林檎ケーキ×12個 | 1,620円 |
こがね芋
なると金時芋を使い、しっとり焼き上げた和風のスイートポテトです。なると金時芋の皮ごと使っているので、上品な甘さと共に、なると金時芋の風味も感じられます。ひと息つきたい時や、おもてなしのシーンにも合います。
10個入りと15個入りのサイズがあります。1つずつ個包装されているため、オフィスでも食べやすいでしょう。
内容量 | 内容 | 金額(税込み) |
---|---|---|
10個 | こがね芋×10 | 1,080円 |
15個 | こがね芋×15 | 1,620円 |
言葉遣いとタイミングに気を付けてお正月の挨拶をしよう
お正月の挨拶から、ビジネスでの1年が始まるというのが慣習になっています。
お正月の挨拶をする際は、先方にとって都合のよいタイミングで、相手にふさわしい言葉でするようにしましょう。そのためには、挨拶で使える賀詞の意味や、使ってはいけない忌み言葉などのマナーを把握しておくことが大切です。
もしメールでお正月の挨拶をする際に、どのように書けばよいか分からない場合は、こちらの記事で紹介した例文を参考にしてください。
お正月の挨拶に手土産は必須ではありませんが、あれば会話のきっかけになります。お正月の挨拶には、ぜひ手土産を持参して喜んでもらい、スムーズなコミュニケーションを取っていきましょう。