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【例文つき】お歳暮をお断りするのは失礼ではない!失礼なく断る方法をご紹介!

「毎年お歳暮をいただくが、相手の負担が気になっている」
「お歳暮をお断りするのは失礼にあたるの?」
「相手が気を悪くしないような、お断りの例文を教えて欲しい」
お世話になった方や取引先などへの年末の贈りものとして、お歳暮は定着しています。しかし、毎年お歳暮を受け取るのが心苦しく、お断りしたいとお考えの方もいるでしょう。

 

本記事では、お歳暮をお断りするのは失礼になるのかを解説し、併せて相手を傷つけない断り方や例文を、贈り主別に紹介します。この記事を読むことで上手にお歳暮をお断りする方法がわかり、これからも相手とのよい関係を続けられるでしょう。

 

お歳暮を受け取ることに負担を感じている方、失礼のないお歳暮の断り方を知りたい方は、本記事をチェックしてください。

お歳暮をお断りするのは失礼ではない

お歳暮をお断りすること自体は失礼ではありませんが、断り方に配慮が必要です。

 

贈り主とのお付き合いが密でない場合や、自分自身が公職についている場合、会社宛のお歳暮の場合は規則により受け取れないことがあります。また、自身の事情によってはお返しが負担となる場合もあるでしょう。

 

お歳暮をお断りする場合は、言葉づかいや態度に十分な注意をはらい、誠意のある対応をすることが大切です。

近年ではお歳暮を断りたいと考えている人も多い

日本では古くからの風習として行われているお歳暮ですが、近年は「お断りしたい」と考える人が増加傾向です。

 

主な理由として「贈り主にも自分にも負担になっていると感じる」「お歳暮自体が形骸化している」というものが挙げられます。「相手との関係性が変わり、受け取る理由がなくなってしまった」というのも理由の一つです。

 

お歳暮をいただいたものの好みに合わず、無駄にしてしまうという声もあり、できれば受け取りたくないと考える人が増えているのではないかと言われています。

失礼のないお歳暮の断り方

お歳暮を断る際には、相手の気持ちを害さないように、丁寧な方法で伝えることが大切です。

 

相手との関係性によって適切な方法は変わります。こちらの思いが伝わるように、心を込めてお断りをすることを心がけてください。

 

ここからは、贈り主に失礼な印象を与えずにお歳暮を断る方法を4つ紹介します。

お礼状でお歳暮をやめたい意思を伝える

お礼状にお歳暮をお断りする旨を書き添えることで、やめたいという意思表示ができます。

 

まずはお歳暮を贈ってくれたことに関する感謝の気持ちを述べ、続けて「今後はお歳暮の受け取りを遠慮したい」という旨を丁寧に書きましょう。相手に不快な思いをさせないよう心がけてください。

 

お礼状は手書きで作成するのがおすすめです。パソコンなどで作成したものよりも、気持ちがこもった印象を与えられます。

話の順序に注意して電話で断る

電話で今後のお歳暮の断りを伝える場合には、話の順序に注意が必要です。

 

手紙とは異なり、電話では相手と直接コミュニケーションを取れる一方で、思わぬ返答などにより予期せぬ方向に話が進む可能性があります。また、相手の都合を考慮せずに電話をかけると、相手の気分を害することにもなりかねません。

 

電話でお断りする場合には、お礼状と同様に、まずお歳暮を贈ってくれたことへの感謝の気持ちを述べ、次に相手の近況を尋ねます。その後、お歳暮を辞退したい理由を述べて、これからも変わらぬお付き合いをしていきたい旨も伝えてください。

 

お断りする理由をきちんと説明し、理解してもらうことで、相手にも不快な気持ちを与えずに済むでしょう。

倍の値段の贈り物でお歳暮を断る意思を伝える

お歳暮をお断りしたい場合には、いただいた品物と同等、または倍額のものを贈る方法もあります。

 

お歳暮は、お世話になった方への感謝の気持ちを込めて贈るものであるため、基本的にお返しは不要です。しかし、次回以降は贈ってもらいたくない場合や、受け取る理由がない場合にはお礼状とともに品物を贈り、お断りの意思を相手に伝えましょう。

 

贈る品物はお歳暮ではなく「御礼」とし、お礼状を添えることを忘れないようにしてください。

断り状と共梱包を重ねて返送する

お断りしても更にお歳暮が贈られてくる場合は、断り状とともに返送する方法もあります。

 

ただし、届いたものを受け取らずに返送すると「受取拒否」と記載されてしまうため、大変失礼です。品物はいったん受け取り、開封せずに上から新しい包装紙で包んで、お礼状とともに返送してください。

 

お礼状の内容は、品物を贈ってくれたことへの感謝と、今後はお断りする旨を記載しましょう。相手の厚意を無にしないよう丁寧な文面で書くことをおすすめします。

お歳暮をお断りする際使える例文

お歳暮をお断りする際のお礼状は、相手を不快な気持ちにさせないよう配慮し、更にこちらの思いを正確に伝えることが大切です。お礼状の書き方には一定のルールがあり、記載内容にも順番があることを心に留めておきましょう。

 

ここからは、お歳暮をお断りする際の例文について、会社間、親戚間のケースごとに紹介します。

会社間でのお歳暮を断る場合

会社から贈られてきたお歳暮を断る際には、「拝啓」「敬具」を使うと改まった印象を与えられます。例文は以下の通りです。


拝啓 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

 

この度は、結構なお品をお贈りいただき、誠にありがとうございます。
このようなお心遣いをいただき大変恐縮しております。

 

ご厚意をいただきながら大変心苦しいのですが、今後はこのようなお気遣いをされませぬよう、ご理解いただけますと幸いです。

 

なお、今後とも変わらぬお付き合いをいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
末筆となりましたが、貴社の益々のご繁栄と皆様のご健康をお祈りしております。

 

敬具


親戚からのお歳暮を断る場合

親戚からのお歳暮を断る際には、礼儀をわきまえた上で堅苦しさを与えない文面を心がけましょう。「拝啓」「敬具」などの頭語、結びの言葉は不要です。以下の例文を参考にしてください。


師走に入り慌ただしくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

このたびは、結構なお歳暮のお品をお贈りいただき、ありがとうございます。
家族ともども、お心遣いに感謝し、大変喜んでおります。

 

ご厚意をいただいておきながら大変心苦しいのですが、どうか今後はこのようなお心遣いをなさいませんよう、お願い申し上げます。
なお、今後とも末永いお付き合いをいただけますと幸甚です。

 

寒い日が続きますが、お体に気を付けてお過ごしください。


感謝と礼儀を尽くしてしっかり断ろう

お歳暮をお断りすることは失礼にあたるのか、相手を傷つけないお歳暮の断り方や、知っておくと役立つ例文を紹介しました。

 

近年、お歳暮を受け取ることに負担を感じる人が増えており、受け取りを断るケースも少なくありません。そのため、お歳暮をいただいた際には、感謝の気持ちを伝えつつ、今後もお付き合いを続けたい旨を伝えることで、お歳暮をお断りすることは失礼ではないとされています。

 

相手に不快な思いをさせないように配慮して、お断りすることが大切です。

 

贈り主には、これまでの厚意に感謝の気持ちを示し、今後も末永くお付き合いを続けたい旨を伝えた上で、お歳暮を丁寧にお断りするよう心がけてください。