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お歳暮の読み方とは?渡す意味や気を付けるべきルールについてもご紹介

「お歳暮ってどう読むの?由来や意味を知りたい」
「お歳暮を渡す時のルールや受け取った時のマナーってあるの?」
このように、お歳暮に関して疑問や興味を持っている人もいるのではないでしょうか。

 

本記事では、お歳暮の読み方や由来、お中元との違いについて紹介します。また、お歳暮を実際に渡す時のルールや、受け取った時のマナーについても紹介しています。

 

この記事を読むことで、お歳暮の基本的な知識を身につけることが可能です。その知識をもとに、お歳暮を渡す立場や受け取る立場になった際、相手に失礼なく対応することができるでしょう。

 

お歳暮についてよくわからない人、お歳暮の準備で困っている人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

 

お歳暮の読み方は「おせいぼ」

お歳暮の読み方は「おせいぼ」で、室町時代から始まった日本の風習のひとつです。その後、一般的な風習として江戸時代には全国に広まり、昭和30年代に習慣化したと言われています。

 

歳暮とは年の暮れという意味があり、12月の季節の言葉です。1年間お世話になった人たちに対して、歳暮回りの際に商人たちが手土産を渡したものをお歳暮と呼ぶようになりました。

 

ここからは、歳暮回りがどのようなものかを具体的に紹介します。

由来になっている「歳暮回り」とは

歳暮回り(せいぼまわり)とは、お歳暮の由来となった行事です。

 

江戸時代の日本では年の暮れになると、1年間お世話になった人たちのところへ赴き、あいさつ回りをするという習慣があったと言われています。その際に、贈り物を持参するスタイルが一般的とされていました。

 

この贈り物のことを、お歳暮と呼ぶようになったことが始まりだとされています。

お歳暮を渡す意味とは

お歳暮は年末のあいさつ回りから始まった習慣です。その際に、お世話になった人たちへの感謝や、お礼の気持ちを表すために持参した品物が、お歳暮の始まりとされています。

 

このため、感謝を伝えたい相手にお歳暮を贈ることが適切です。ここからは、お歳暮を贈る対象となる相手について紹介します。

お歳暮を渡す相手として適切なのは?

基本的にお歳暮を渡す相手は、その意味を考慮すると日頃からお世話になっている人や関わりのある人が対象です。

 

主な対象としては、以下が挙げられます。
・自分の勤める会社の上司や取引先
・離れて暮らす両親や義両親
・親戚
・親しい友人や恩師

 

上記以外で、自身の挙式で仲人役を依頼した相手にも、3年間はお歳暮を贈ることが推奨されています。ただし、現代は必ず対象となる人に贈らなければいけない決まりはありません。個々に受け取れない事情もあるので、贈りたい相手に確認しておきましょう。

お歳暮にはいくつかルールがある

お歳暮を渡す時に注意したいのは、最低限のルールを守ることです。お歳暮は感謝の気持ちを伝えるために贈りますが、贈る時期や品目を間違えてしまうとかえって失礼になってしまいます。

 

ここからは、お歳暮を渡す際に守っておきたいルールを2つ紹介します。

お歳暮にふさわしい時期がある

お歳暮は、年末に贈ることが一般的です。具体的な時期としては12月上旬から20日前後で、遅くても12月25日頃までに贈るようにするのがマナーとされています。

 

贈り始めるタイミングとしては、11月中にお歳暮を贈るケースも増えてきています。また、地域によっては時期が異なる場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

お歳暮にふさわしい品目がある

お歳暮にふさわしい品目としては、食べ物や日用品などの消費できるものが挙げられます。特に消費期限が長く、高級感のあるハムや焼き菓子はお歳暮の定番でしょう。

 

また、年末年始の集まりで需要が高いビールや焼酎などのお酒類、旬の地元の特産品や果物なども定番として選ばれています。ただし、生鮮食品は日持ちしないので、贈る場合は注意が必要です。

 

ふさわしくない品目としては、相手の好みに合わないものや食べられないもの、現金や商品券、下着や靴下などの布類、刃物などが挙げられます。

「お歳暮」と「お中元」の違い

お歳暮とお中元はどちらも贈り物をする風習ですが、その違いとしては「贈る時期」と「贈る品目」、「熨斗の違い」があります。

 

お歳暮の時期は年末であるのに対し、お中元は夏のお盆頃です。お歳暮では、大人数で集まった際に食べやすいハムや焼き菓子、お酒類などが、贈る品目として選ばれやすいでしょう。

 

お中元では、夏であることから涼しさを連想できるジュースやゼリー、果物が選ばれやすい傾向が見受けられます。

 

そして熨斗に関しては、お歳暮は「御歳暮」、お中元は「御中元」と記載します。

お歳暮を受け取った際のマナー

お歳暮を受け取った場合、お返しは基本的に不要とされています。何らかの理由でどうしてもお返しをするのであれば、時期をずらしてお年賀や寒中見舞いという形で贈ることがおすすめです。

 

しかし、お返しは不要であっても、お礼は必須となっています。お礼は親しい間柄であれば、電話やメールで問題ありません。それ以外の場合は、封書またははがきでのお礼状を用意して早めに出す必要があります。

お歳暮への理解を深めよう

お歳暮はお世話になった人たちに対して、1年間の感謝の気持ちを伝えるために、贈り物をする風習です。

 

人間関係を大切にする意味合いで古くから続く習慣となっており、ルールやマナーを守ることで、きちんと相手に感謝を伝えることができます。また今後、相手との友好的な関係性を築くためにも役立つでしょう。

 

今回紹介した記事を参考に、日頃からお世話になっている人たちにお歳暮を贈ってみてはいかがでしょうか。